芸能界はつらい?モチベーションを維持するコツと役者で食べる決意の秘訣

ステップ4:俳優として生きていく

・芸能界に入ってみたいけど…
・俳優を目指してみたけど…  
・つらい事たくさんネットで見るし…

そんな不安を抱えた人の為に今回は、15年間俳優として芸能界にいた経験から実際の業界で大変なことやモチベーションの維持のコツを厳選してまとめてみました!

なのでこの記事を読めば…

・大変な実態が見える化する
・モチベーションを維持できるようになる

から、漠然とした不安がくっきりして芸能界の攻略に近づけるハズ…!!

この記事の信用性

☑筆者が芸能界で15年活動中
☑自身のキャスティングで200名以上演出経験あり

芸能界はつらい!だからこそ憧れの職業

芸能界とひとくくりにしていますが、

・俳優
・歌手、ミュージシャン
・モデル
・お笑い芸人
・アイドル

などさまざまな分野のスペシャリストがひしめきあっている業界。

先に結論を言ってしまうと、一流で活動するということは

野球で例えると12球団のプロから日本代表で選出されるようなプロ中のプロたちとたたかうという事です。

楽に駆け上がれるワケがありません。

だからこそ今も昔もずっと憧れの業界です。

厳しいことを書いていますが、まずは現実をしっかりとお伝えします。

芸能界で大変な事や体験談

芸能界で実際に私が体験してきた中で大変だったことを一言でいうと
くだりのエスカレーターを駆け上がること」です。

・常に新しいことに挑戦しなければならない
・モチベーションを維持しなければならない
・無駄を切り捨てなければならない

これらを続けていかなければ俳優としては正直、挫折をしやすい傾向にあります。

芸能界を挫折しやすい人の特徴をまとめた記事はこちら

より具体的に大変なことをあげると

芸能活動で大変なこと

・いわゆる有名税がつくこと
・常に比較競争の毎日なこと
・モチベーションを維持すること

それぞれ解説します。

いわゆる有名税がつくこと

昨今SNSで狂ったように不祥事のニュースや暴露などで芸能人が叩かれるような事象を嫌でも目にします。

そんな記事を見ていると正直、一般の人が同じことをやったとしたら炎上はおろか取り上げられることすらも無いものがたくさんあります。

つまりファンが増えれば増えるほど視聴率が取れるから小さなことでも記事やニュースで取り上げられる可能性があがります。

どんなにクリーンに活動しようとも些細なことでさえニュースになってしまうのは気がめいりそうですね。

こと”有名”という目線で行くとYouTube界のパイオニアで、聖人君主かと疑うほどのHIKAKINさんでさえLINEのコメントひとつとっても気を使っているとコメントされています。

たとえ売れても、芸を磨かないと「一発屋」と言われてしまうのもある意味有名税ですね。

常に比較競争の毎日なこと

冒頭でも書きましたが、芸能界を俳優として勝ち抜くにはさまざまな分野のスペシャリストがひしめく中で配役を勝ち取り続けなければいけません。

その為には限りある時間の中で適切に取得すべきスキルや捨てなければならないことを選択していくことがカギとなります。

具体的には

・身近な人へのセルフプロデュース
・新しい事への挑戦
・ある程度のプライベートを諦める
・時間を徹底的に有効活用する

ということを徹底しないと「勝ち続ける」のは難しいと断言します。

ひとつずつ見ていきましょう。

身近な人へのセルフプロデュース

芸能界へデビューする前段階としてあるあるな勘違いが
「事務所に所属できたら仕事が勝手にはいってくる」

ということですが、絶対あり得ません。

「事務所が仕事なにも取ってきてくれない」

と嘆く人に限って事務所に対してのギブ(与えること)を何もしていません。

正直な話し、事務所に所属した人なら分かるのですがいくら「所属者は平等に扱う」って事務所が明言したとしても「この子を売っていきたい!」というひいきはあります。

事務所から案件を貰える人の特徴としては

・普段からのレッスンに真面目に取り組む姿勢
・現場での良い評価
・社会人としての当たり前の挨拶など

を凡事徹底できる人。
要するに、身近な人から応援したいって思われる人です

新しい事への挑戦

例えばミュージカルの舞台で主役のオーディションで”バク転”ができるキャストを探していると言われた時、あなたならどうしますか?

ピアノやギターなど楽器が弾ける人を求めていたら?

大きく2つの選択肢に分かれるとおもいます。
・そこでオーディションを受けるのを断念する人
・新しいスキルを取り入れてオーディションに挑戦する人

イエスタデイ」というビートルズを誰も知らない世界を舞台に描くラブストーリーの映画があります。

その主役を演じたヒメーシュ・パテルは、映画のタイトルや詳しい内容は知らされずにオーディションを受けて、主役に合格したものの

ビートルズの曲を弾くのにそこから2ヶ月間猛特訓をしています。

歌もすごく良かったし、元から得意な人だと思っていました!

そうですね。活躍している人も新たに挑戦してスキルを身に着けています。

イエスタデイをU-NEXTで見てみる

何が言いたいのかというと、誰しも最初はできないことが当たり前だということです。

新しいことにも挑戦を続けて、たとえそのオーディションに落ちたとしても

「バク転ができるようになった」

という芸の幅が広がったのは確たる進歩ですよね。
オーディションの募集要項を見て何もしなかった人とは天と地の差があります。

ある程度のプライベートを諦める

芸能界でつらいと言われる事が多いこととして
「プライベートがない」という事も多く挙げられます。

後述しますが、アルバイトの予定を入れていていたり友人と遊びの約束をしたりしても前日に撮影現場が入ってドタキャンはふつうにあります。

他にも、事務所や養成所に所属することでおしゃれやSNSなど制限される事があります。

黒髪だと思ってオファーを事務所が受けたら翌日金髪で現場に行った、なんて事があれば事務所としても信用問題になってしまいますからね。

おすすめの養成所のメリットデメリットの詳細はこちら

時間を徹底的に有効活用する

芸能界のみではなく、誰しもに平等に与えられているのは時間です。

ドロップボックスのCEOであるドリューヒューストンがマサチューセッツ工科大の卒業式のスピーチで送った言葉があります。

”あなたの人生は30,000日”という言葉を見つけました。
最初は深く考えなかったのですが、なんとなく計算機で24歳×365日と打ち込みました。なんてこったもう9,000日近く終わっちゃってる!
今まで何をやっていたんだ!と思いました。ちなみに皆さんは8000日使っていますよ。

さあこれが”成功へのカンニングペーパー”に”30,000”と書かれていた理由です。その夜、”もう準備をしている暇なんてない、練習は終わりだ、リセットボタンなんて無いんだ”と思いました。

ドリュー・ヒューストン

人生は30000日。
あなたはそのうちの何日を使いましたか?
そして、何歳で有名になるプランですか?

1日24時間で、8時間睡眠をとると仮定したら、残り17時間。

アルバイトをして8時間。
食事をして1時間。
お風呂トイレなど生活に不可欠な事で1時間。
レッスンで3時間。
移動に1時間。

こう考えていくと1日に何かチャレンジできる時間って2時間ほどしかないんですよね。

ゲームしたりYouTube見てごろごろしている間に、ライバルは新しいことに挑戦しています。

その遅れを取り戻すには、何かを削るか時間を有効活用することを考えなければならないです。

私は、アルバイトの時間を時間の融通が利くからという理由だけでなく、
徹底的に演劇につながる時間にしようと考えました。

例にあげると

・集客につながるように顧客と目線が会いやすいバイト
・スキルになるバイト

です。
もっと詳細を知りたいかたはこちら

モチベーションを維持すること

俳優って年月とともに演技のスキルを磨く人ってびっくりするくらい減ってきます。

これは、慣れなのかモチベーションの維持が難しいのか、はたまた排他的な業界と自身の積み上げ経験による「変な意見を取り入れたくないから」なのか。

私のワークショップに来る子達も年数を重ねるにつれて「あ、基礎トレサボっているな」と如実に分かるくらいやらなくなるんです。

長年ワークショップを行うにつれて、ひとつの答えが出ました。それは

俳優って褒められるから今の実力が正しいと思ってしまうこと

だと確信しています。
どんなに小さな舞台でも出演すれば自分が呼んだお客様は褒めてくれますよね。

どんなに短い出番のエキストラ出演でもドラマに出てたらSNSでいいねがつきますよね。

劇作家である菊田一夫氏の言葉で

役者殺すにゃ刃物は要らぬ。ものの三度も褒めりゃよい

菊田一夫

というものがあります。

また、舞台の言葉で”2日落ち(ニオチ)”という言葉があって初日は緊張感が張っていて良い空気で本番を迎えられるのに褒められるからか緊張が解けたからか

テンポや間がグズグズになって芝居の印象ががらっと変わってしまう現象を指します。

要は私の意見は、褒められて伸びるタイプは役者には無い言葉なんだと思っています

上記の理由から、実るほど頭を垂れる稲穂かなという言葉の通り、謙虚さをもって追及し続けられる意識をもつのは大変なことだと思っています。

俳優のモチベーション維持のコツ3選

芸能界を目指すのは上記のように確かに大変なことが多いです。

そこでいよいよ本題ですが、私が実践していて効果が高かったモチベーションを維持する為のコツを3つ紹介します。

モチベーション維持のコツ

同業の仲間と交流する
スモールゴールを設定する
短期間で結果を出そうとしない

この3つは本当に重要です。
それぞれ細かく説明します。

同業の仲間と交流する

俳優の悩みって、例えば「セリフが相手にかからない」など一般の人にとってはすごく特殊ですよね。

その悩みは一般企業に就職したサラリーマンの友人に話して解決しますか?

そうは言っても交流する機会が無いって人はSNSを活用していないだけです。

FacebookやTwitterなど、「役者会」などのコミュニティが大量にある中でどこでも良いのでまず入ってみて自分から交流してみること

これがすごく重要です。

実際に私も、舞台と映像の演技の違いに長い間悩んでいましたがとあるコミュニティで交流していた際に

「映像はため息の演技で、舞台はあくびの演技。こんなイメージ。」

と教えてもらったことで一気に悩みが晴れた瞬間がありました。

お互いに出演情報を言い合うだけでも刺激になりますし、興味を持ってくれてチケットを買って観に来てくれたりすると一石三鳥ですよね!

ちなみに私はそのコミュニティ仲間とジム通いを始めました。

一人だと有料でもだらける場合がありますよね…。

目標が同じ仲間を増やして交流するだけで、驚くほどモチベーションが維持できます。

さらにモチベーションを高めるには、上記のように同志と有料のものをはじめてみるのはすごく効果的です。

そうは言っても、いきなり高額なものをいっしょにはじめようと言うのは相手にも負担ですし

なによりお互いの時間が合わないとかえって逆効果になりかねません。

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スモールゴールを設定する

スモールゴールとは、一言でいうと大きな目標を工程でこまかくした「小さな達成」を積み重ねることです。

具体例として

「読解力を上げたいから今年中に本を100冊読むぞ!」

と意気込んでも目標が大きすぎるのでほとんどの人が失敗します。

そして「あぁ、せっかく目標をたてたのに達成できなかった」と自己嫌悪の方向にいってしまいます。

そうならないように、100冊読むという目標を立てたらそれを以下のように分割してみます。

・まずは1冊読んでみる
・自分なりに解釈をしてみる
・次は2冊読んでみる
・自分なりに解釈をしてみる

この、小さな達成を繰り返すことで大きな目標が達成しやすくなります。

それも難しい!という人はもっと細分化することで解決します。

1冊の区切りを、10ページだけやもっと細かく10行だけ読んでみるということです。

それを繰り返すうちに自然とコツをつかんでそのサイクルが加速していきます。

短期間で結果を出そうとしない

仮に

・本を100冊読んだから
・バク転ができるから
・楽器が弾けるから

といって明日すぐに大きな案件のオファーが来るかと言われると、来ません。

積み上げた経験を活かせる現場に出会えるかどうかが芸能界の一番厳しい「運」の要素の部分です。

だからといって芸を磨かないのであればそれは芸能ではありませんよね。

能ある鷹は爪を隠すでいいのです。
交流を深めながらスキルを磨いている人にはチャンスがまわってきます。

と、いうより交流もしないスキルも磨かない人にチャンスが来たとしても活かせません。

半沢直樹で一気に知名度があがった滝藤賢一さんは、所属されていた劇団の主宰である仲代達矢さんに、「自分を磨きなさい。君は40歳からが勝負だ」と言われた事で信じて我慢されたとコメントされています。

まとめ

今回は、
・芸能界はつらい業界だということ
・だからこそ憧れの職業
・モチベーションの維持の方法

をまとめてみました。

厳しい事を書きましたが、本音を言うとこの記事で諦めるようなら芸能界を目指さない方が良いと思います。

体験談ですが、「これをやった方がいい!」と伝えて実際に行動する人は10%もいません。

つまり、90%の人はいつも通りの生活を送ります。

その10%未満の人々が芸能界で勝ち残っていく人たちだと私は思っています。

行動したい人は、俳優としてのノウハウや行動のヒントを他にも書いていますので良かったら見ていってくださいね。

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